この週末は手元にF900XRがない、ではなく手元に僕がいないため、ただマニュアルを読んでいる。
F900XRはC400Xと同世代のため、マニュアルも似ているが、具体的な説明がないところも同じ。液晶メーターの具体的な表示内容の説明や、設定値の説明は一切ない。
そして、物を見ながらならばわかるかもしれないことも、文章と図からだけでは難しい。
例えば、以下は英語のPDF版から引用した図だが、「スペアキーまたバッテリーが空になって折りたたんで無線キー1を、リングアンテナ2に潜り込ませす。」と言われても、想像が難しい。
ところどころ誤訳も気になる。
「操作焦点」はおそらく英語版での「operating focus」で、訳す必要のないメニュー項目の「My Vehicle」が「私の車両」になっているのは、まだ可愛い。
ローダウン仕様のモーターサイクルでコーナリングを行う場合に、車両部分を通常より早めに起こすことができます。は意味がわからなかった。どうやら該当する英文はWhen a motorcycle with lowered suspension is cornering, certain components can come into contact with the surface at a bank angle less than that to which the rider is accustomed.で、「通常より浅いバンク角で接地する」で全く意味が違う。
さて、エンジンオイルレベル確認時に垂直に立てる必要があるそうで、センタースタンドの無いこのF900XRには厳しい。当面は二人がかりで見るしかなさそう。フロントブレーキフルードオイルも垂直に立てる必要があるそうだが、これはバイクにまたがったままで見れるだろうから、おそらく大丈夫。
マニュアルではないが、BMWが使う用語は個性がある(要はおかしい)のも気になる。液晶メーターは「TFTディスプレイ」。それでは単に液晶の種類だけど。
また、Bluetoothで表示される名前は「ICC6.5in」。どう見ても開発コード。せめてバイクの名前にならないものか?
これらはC400Xでも同じだった。
先週も書いたように、C400Xの時は中国語フォントで日本語表示のため読みづらくて気になったが、F900XRでは修正された。しかし、いまだにメーターの表示はおかしいまま。
下の写真では「航続距離」が「航続距離」になっているのがわかりやすい。細かくはハネの方向が違うが、糸偏の下側が異なるのが大きな差異。気にならない人は気にならないだろうけど。